植物を育むセラミックパワー

セラミック野菜栽培システム「セラ・ファーム」は、植物の生育に必要な水と養分をセラミックの毛細管力を利用して根に供給しつつ、根が空気に触れる空間も作り出すため、電力で水を循環させるポンプは不要です。土を使わず、場所を選ばないクリーン室内栽培で環境をコントロールする水耕栽培の特徴を合わせ持ち、野菜の計画生産・安定供給を可能とします。

植物は光をエネルギーに、水と養分、二酸化炭素から生育に必要な糖質を作り出します。水や養分は根を通じて吸収し、体全体を潤すとともに葉で光合成をおこないますが、その適切な 環境を屋外を遮断した室内で人工的に作りあげるのが、弊社 の「セラ・ファーム」です。
通常の水耕栽培にはない最大の特長 は、特殊セラミックを植物の培地とするもので、微細な空隙からなる多孔質によるセラミックが毛細管現象を起こし養液を吸い 上げ根に供給します。水循環のための電力を必要としない自 然現象を応用した栽培法が「セラ・ファーム」です。パイプ形状 は植物を支持するとともに新鮮な空気を供給します。
さらに近 年、頻発する異常気象による天候不順の影響を直接受けない ことから、計画生産、安定供給が可能で、達成すべきSDGs( 持続可能な開発目標)に貢献します。

❑生育プロセス(リーフレタスの場合)

●育苗
播種(種まき)
1週間後
2週間後
●栽培
移植
移植後1週間
移植後2週間
移植後3週間
移植後4週間
収穫

セラミック野菜栽培システムで仕様するセラミックは微細で多数の連続孔を持っており、その毛細管力で水をその孔に吸い込み保持します。植物はその水を必要な分だけ吸収します。セラミックは植物が吸い上げた分だけ水を補充し水分量を常に一定に保ちます。

また、一般的な水耕栽培の多くは根が冠水するため酸素不足に陥りやすく、水中の酸素を拡散するために循環装置などが必要となりますが、セラミックはその形状から内部に空気空間ができ根の一部が直接空気に触れられることから、根が酸素を直接取り込むことができ、なおかつ根に適度な「吸水ストレス」がかかることで味や香りがよくなるという効果があります。